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釣りバカ187考

東北地方太平洋沖地震並びに長野県北部の地震で、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申しあげるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申しあげます。

このブログの下書きをしている時に地震が発生し、TVで惨状を目にしました。
私は出来る支援(節電や義援金・物資を送る等)に努めますが、取り敢えず通常の生活を送ります。仕事をする、消費をする、それも大事だと思います。


「釣りバカ187考」

さて、今回のお伽噺(おとぎばなし)は・・・・
構想1日、製作3日(短っ!)五つの渓の187の謎に迫る壮大なストーリー^^(チッ、毎回大げさなんだよw)

昨年休刊になったが、季刊誌として復刊した雑誌を昼休みに読んでいた。巻頭に「無班イワナ」が載っていた。それを見て、以前に「無班ヤマメ」を釣ったという方のブログを思い出した。そこでは、「メンデルの法則」を用いて、無班ヤマメの出現率について書かれていた。その「メンデルの法則」を自分が釣りをする五つの渓に当てはめてみると・・・あれ?何かおかしいな・・・と、これが事の発端なのです。

五つの渓では、ニッコウ187とヤマト187の他に中間型も生息していますが、今回はこの中間型にスポットを当てます。中間型とは、白点と朱点、それに橙色~薄桃色の斑点がある。(微妙な色合いだと思います)
まずは、図を見て下さい。

bara.jpg

メンデルの法則をバラに当てはめてみました。赤いバラの遺伝子はRR(優性)、白いバラの遺伝子をww(劣性)とします。第2世代のバラの遺伝子は全てRwとなり、見た目は赤いバラです。第2世代では、wの遺伝子は現れず隠し持っている形になります。赤3:白1となり、赤と白が混ざったピンクのバラは出来ません。

では、これを187に当てはめてみます。
白点をもつニッコウ187の遺伝子をNN(優性)とします。
朱点をもつヤマト187の遺伝子をyy(劣性)とします。

iwana.jpg

この場合、子供の遺伝子はNyとなり、見た目はニッコウ187です。
この子供同士(第2世代)が交配すると、図の第3世代のようになります。NN、Ny、yyの三通りの遺伝子で1:2:1(NN:Ny:Ny:yy=1:1:1:1)の割合で出現します。NNとNyは見た目が同じなため、見た目では3:1になります。逆パターンとして、ニッコウ187をn(劣性)ヤマト187をY(優性)にしても3:1です。
上図の結果では「中間型」は生まれて来ないことになります。しかし、実際に中間型は生息している訳です。

調べてみたら、メンデルの法則に合わない例もあるので、そちらで検証してみます。ニッコウもヤマトも同じ187なので、優性も劣性もない「不完全優性」としてみます。図を見て下さい。

iwanahalf.jpg

ニッコウ187の遺伝子はnn、ヤマト187の遺伝子はyyとします。
すると、第2世代は全て中間型となりました。メデタシメデタシ、これで検証は終わり^^・・・と言う訳にはいかないのです。この場合の第3世代を見て下さい。遺伝子はnn、ny、ny、yyが1ずつの割合になり、見た目ではニッコウ:中間:中間:ヤマトの1:2:1の割合となります。この比率が「あれ?何かおかしいな」と感じた原因です。

仮に、ヤマト187しか生息していなかった渓に、ニッコウ187が放流されたとします。不完全優性の場合で考えてみると、ヤマトとニッコウが交雑して「中間型」が生まれます。ただしこの場合、ニッコウもヤマトも生まれます。つまり、放流がされた場所では、ヤマト、ニッコウ、中間型の3種類が生息していることになります。

でも・・・私が釣りをしていると、中間型を釣ることが多いです。ヤマトは釣れる場所が限られていると思いますし、逆に「ネイティブのニッコウ」も釣った記憶がありません。ニッコウとヤマトが交雑した場合、確率的に中間型以外の純血種も釣れないとおかしいと思うのですが、そうでもないと思います。中下流域でヤマトが釣れることは、ほとんどないのです。

あまり参考になりませんが、ニッコウの遺伝子をNNnn(背中に模様があり白点がある)ヤマトの遺伝子をYYyy(背中に模様がなく朱点がある)として掛け合わせてみると、(面倒なので作図はパス)第3世代では、9:3:3:1の割合となるが、この場合の1は「背中に模様がなく白点がある」となり、もはや新種の亜種である。

私、思うのですが・・・
①五つの渓には、昔から「中間型」が生息していた
 その中から、より上流へ向かうものが現れ、それが「ヤマト」になった
②五つの渓には、昔から「ヤマト」と「中間型」が生息していて、棲み分けがなされていた

私は以上が、五つの渓の187のパターンだと推測します。ニッコウについては、元々生息していたのか、私には分かりません。いわゆる「ヤマト」は見た目で分かりますが、生息をしているとすれば、ネイティブの「ニッコウ」ってかなり希少種になっていると思います。ニッコウ187の画像を探すのが大変でした。
(水試の研究者は、「ヤマトとニッコウが交雑すれば、たぶん混ざると思う」と言っていましたが・・・)

まあ、釣りバカに考えられることはここまでですねw
さて、皆さんと遊んでくれる187の模様はいかがですか?因みに当ブログのURL「leucomaenis」はイワナの学名から取っていると気付いてくれていた?

コメントの投稿

非公開コメント

No title

どもです。
マジマジと読んじゃいましたが・・・???

難しい!

奥が深いですな・・・。

でもネイティブYAMATOに会いたい・・・です。

こんばんは

学者さんですね~~
図まで作っちゃうとは頭が下がります

187ってそういう意味があったんですね

No title

こんにちは。う~ん難しくて分からん。
ただね、ネイティブとして中間型がいることは経験で分かる。ネットでよく見かける、何でもかんでも中間型=放流魚+ヤマト系じゃないって事は分かりますです。水試では千曲川水系にもヤマトタイプのイワナはいるし、雑魚川には、中国地方のゴギそっくりのイワナもいるって言ってましたね。で、今回の結論は「イワナは面白い」でしょ?

No title

NOBUさん

おはようございます。
やっぱり、分かり難いですかね^^;今回は自分の頭を整理するために検証してみた訳でして^^;

ネイティブのヤマトにはきっと会えますよ^^

No title

タッキーさん

おはようございます。
もうちょっと、スマートな図にしたかったのですが、イマイチです。

187って、イワナをもじったんです^^;お伽噺なので187なんですよ^^

No title

自営業FFさん

おはようございます。

さすが、自営業FFさんですね。そう言うこと^^

No title

ネイティヴの中間型! なかにはそんな岩魚も居るんでしょうね~。
なんかロマンを感じますね。
釣り人だけ?

No title

なかなか面白いですね。

私は、中間型から純粋ヤマトが生まれるとは思ってませんでした。
驚きでしたね。

しかし、私が懸念しているのは、
純潔ヤマト領域にニッコウが入り込んでること。
防ぐ方法はないのでしょうかね。

No title

たったんさん

「中間型」と書いていますが、おそらく昔から、「あの模様のイワナ」が生息していたんだと思っています。(個人的に)
それを解き明かすことが、ロマンかも知れませんね^^

No title

山猿さん

所詮は釣りバカの検証ですからね^^;実際にはもっと複雑でしょう。

我々釣り人の意見が、もっと漁協に伝われば良いと思うのですが・・・中々・・・
ヤマトがレッドデータブックの準絶滅危惧種に掲載されていることなど、考慮して貰えれば良いのですが。

漁協に話しをしてもほぼ無意味なので、水試に働き掛けるのも一つの手ですね。

No title

こんにちは

今回の推察、面白く読ませて頂きました。
ところで、世代の切替えの期間は、いったいどれほどなのでしょうか?
そこのところが、この謎を解くカギのように感じました。

No title

hajihaduさん

おはようございます。
今回の検証は、同世代同士で行いました。(仮説なので・・・)
ただし、現実は違うと思います。4年魚でだいたい21㎝を超えますが、21㎝を超えるとオスもメスもほぼ成熟個体となり、再生産に寄与します。
つまり、同じ世代ではない個体と交尾することが可能なため、とても複雑になっているはずです。
15㎝以下はほとんどが未成熟魚ですが、その場合は斑点の色が発現しないため、余計にわかりにくくなっています。世代交代は5~6年なのでしょうか?
大型個体は、生息数が少ないため再生産に寄与する確率はかなり少ないそうです。

No title

大変興味深く、拝見させてもらいました。

私が以前に釣ったヤマトは、やたらと魚体にヌメリ気がありました。
彼らの遺伝子の中にそうさせる何かがあるんでしょうかね。

イワナの世界は奥が深いですね。

No title

こんばんは~。

面白い記事です。
イワナの血は奥が深いですよね~(^_^;)

先日中流域で中間が出たので、更に上流域へ
達した頃、ネイティブもんの無斑が出ました。
しかしヤマトの渓にニッコウが入り込んでる今日・・・考えもんですよね(^_^;)

No title

momijiさん

こん○○は(昼夜兼用)

魚体のヌメリ気の違いもありますね^^;
あの仕組みもどうなっているのか、気になりますね^^

本当に奥が深いですね^^

No title

やすえさん

こん○○は(昼夜兼用)

無斑ですか!すごいですね^^

明らかに「ヤマト」しか生息していない場所へ放流するのは、そこで産卵(もしくは採卵)したイワナ以外は、やめた方がいいと思っています。「ヤマト」しか生息していないのを、証明するのが大変だと思っていますが・・・

難しくて意味が分かりません

mckeeさん、こんばんは、
結構難しい事を考えるんですねぇ、感心いたしました。
私はそういう事にほとんど興味がありませんし、知識もなく、
ただ釣れた時に、おぉ !! と思うだけですね。

No title

けばりさん

こん○○は(昼夜兼用)

187釣りが好きなので、釣りをする上で参考になることがないかな、といろいろ調べています。実績に結びついていませんけどね^^;

河川争奪がポイントです!

こんばんは、初めてのコメントになります。
私のブログへの訪問ありがとうございます、また長期間の放置・・・誠にすいませんでした。

非常に私好みの記事ですね♪
岩魚の分布と各地の遺伝子の違いって、実はものすごく複雑で
ヤマト、ニッコウ、アメマス、ゴギに共通して現れる部分と、亜種の特徴部分に加えて、地方(場合よっては河川単位)ごとの特徴部分・・・などにそれぞれ微妙な違いがあるそうです。
単純に二つの遺伝子で説明できるというものでは無いようですよ

ムハン型と通常型は血液型のO型とA型の関係性に例えられるように、ヤマトとニッコウは黒人と白人の違いに似ているかも知れません。
ヤマト10%ニッコウ90%、なんてイワナも存在しているそうです

更に言えば日本海側と太平洋側の河川の分水嶺付近では度々河川争奪が起きており、ヤマトの沢が日本海側に流れ込むなんてことも各地で起きているようです。(事実日本海側のヤマトの沢は存在します)
即ち、おっしゃるようにYN型がその河川の原種・・・なんて事も実際にあるようです。
一説によると、ヤマトとニッコウの区分は連続的で1%~99%の混血がネイティブとして存在していてもおかしくないそうです。

長文失礼しました・・・
つい岩魚の話はアツくなっちゃいます(笑)

PS.
遅くなりましたがリンクの件了解です!
これからも宜しくお願いしますm(__)m

No title

Kawatombo Kenさん

お越し頂き、ありがとうございます。

亜種を含めた遺伝子が解明されるといろいろと分かるのでしょうが、難しいでしょうね。

なるほど、河川争奪ですか。そういう背景もあるのですね。
考えれば考えるほど複雑ですが、釣りを楽しみつつ、魚達が住む環境を守っていけるといいですね。

それにしても、Kawatombo Kenさんの知識には感心を致します。教えて頂くことが沢山ありそうなので、その時はよろしくお願いします^^

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プロフィール

mckee

Author:mckee
187 with Five Stream Stories

「187」という神々しい生き物と、五つの渓の物語。
この物語は、Single barbless hook onlyで行うLFのお伽噺です。

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